言葉をビジュアル化するーFlipを使った表現
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ツイッターではたくさんの方とコンテンツをシェアすることができるので便利ですが、文字制限があるので思うように説明できないときがあります。
先日のツイートで文字数が少なくて困ったのは、単語”flip”を使った表現です。いろんな意味がある面白い単語なので、このブログをとおして詳しく説明しようと思います。
Flipは「ものをひっくり返す、はじく、動かす」などの意味があります。
少し掘り下げてみると、flipがもたらす動きに2つの要素が含まれます。
1. 動きに早いスピードが伴う。例えばおはじきをはじくような感覚。
2. コインの裏表が入れ替わるように、態度や方向が逆になる。例えばお好み焼きを空中でひっくり返す感覚。
Flipがもつ上記の感覚を意識しながら、下記の表現を見てみましょう。
I’m just flipping channels to kill time. ひまつぶしにテレビをダラダラ見てるだけです。
Flipping channels は「チャンネルをコロコロ変える」という意味です。よって、「目的無しにテレビをダラダラ見て時間を過ごす。」という意訳につながります。
He flipped his lid and threw stuff to me. 彼はカッとなって私にものを投げつけてきた。
Flip one’s lid とは、頭上にある理性の「ふた」が、怒りのあまりぶっ飛んでしまう、といったようなかんじの表現です。もしくは「堪忍袋の尾が切れる」と同様に、怒りのあまりぶち切れてしまうことです。
どちらの例文も同じflipが使われていますが、日本語にすると全く違ったかたちとなって訳出されます。しかし、flipがもつ言葉の本質を考えながら文章を「ビジュアル化」してみると、何となく意味を感じ取ることができませんか?
言葉が持つイメージを想像するプロセスを行うと、初めて聞く表現だったとしても意味が把握できるようになってきます。それが言葉の本質を理解することだと思います。このスキルは、和訳をただ丸暗記していたら決して得ることができません。
言葉を「ビジュアル化」する作業を日々心がけてみてくださいね。
コメント
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わかりやすかったです。ありがとうございます。
メッセージありがとうございました!言葉にビジュアルなイメージをつけると、記憶にも定着しやすいですよね。
今後とも宜しくお願いします。