「外国人の彼や彼女ができると英語が上達する」の本当の意味

「英語を勉強したいなら国際恋愛でもしたら?」誰かに冗談半分(半分本気)でこんな風にからかわれたことはありませんか?

恋愛感情は、頭の中を好きな人のことでいっぱいにさせます。 大好きな彼や彼女のことをもっと知りたい、自分のことを知ってもらいたいと、四六時中考えるようになります。

お目当ての相手が日本語を話さない英語圏の人だとしたら、互いの距離を近づけるために英語でコミュニケーションを図る必要があります。デートの時はもちろん、電話での長話も(辞書片手に)英語。メールを書くのも(辞書片手に)英語。学校の授業の話も英語。友達や家族の話も英語。自分の不安や愚痴を語るのも英語。けんかも(日本語まじりになりますが)英語。

語学の壁に加えて、互いの文化や価値観の違いも尊重し合わなければなりません。まるで、語学学習と異文化コミュニケーションを一度にトレーニングしているようなものです。

誰かを好きになったときに注ぐことができるエネルギーって無限大ですよね。言葉と文化の壁を乗り越えるために、夢中になって英語を吸収しようとするでしょう。

実はこれ、想像して書いている訳ではありません。海外留学中にカナダ人の彼(後の主人)がいた私の体験談です。でも私はここで「外国人の恋人をつくろう!」と推進しているわけではありません。

私が伝えたいのは、恋愛に懸命になるのと同じ位のエネルギーを英語学習に注ぐことができたら、どんな人でも英語は上達するのではないかということです。

と言いますか、それぐらいの情熱が語学学習には必要だと思います。

アイルランド出身のベニー・ルイスさんは、10カ国以上の言語や手話をマスターしたプロの語学学習者です。10年前にスペイン語を独学で学び、その学習経験から独自の学習メソッド生み出しました。それ以来、次から次へと新しい言語にチャレンジしています。最近では日本語もマスターしたとのこと。

TED TALKのスピーカーとして、ベニーさんは、語学学習者にこんなアドバイスをしています。

Be passionate. Live the language.

学びに情熱を持ち続けよ、言語学習を自分の生活の中に取り込め、と述べています。

そのトークがこちらです。

みなさんには、恋愛に没頭するティーンエージャーのように夢中になっていることはありますか?趣味やスポーツなど、長く続けているアクティビティはありますか?美容には人一倍気を使う方ですか?ファッションに関してなら誰にも負けませんか?映画や音楽バンド、車、釣り、ペット、競馬、何でもいいです。重要なのは、時間が経つのを忘れてしまう位に好きだということです。

手始めとして、情報収集を英語で行ってみましょう。媒体は書籍、雑誌、テレビ番組、オーディオ、ネットなどいろいろありますね。自分の得意分野なら、トピック自体にはすでに馴染みがありますので、語彙や英語表現を早く習得できます。新しい単語を見たときも直感で理解できるからです。日本のみに限られていた情報源が、ネットなどを通して世界に広がります。

インプットだけではなく、アウトプットをすることも重要です。日本に住む外国人が参加する共通のアクティビティに参加したり、英語圏の知り合いを巻き込むのもよいと思います。外国人と趣味を共有でき、言いたいことが相手に伝わると、ますます楽しくなります。自分に専門的な知識があれば、相手が自然と興味を持ってくれます。深い話をしようとさらに努力します。

今日では、共通の趣味をもつ人同士がネット上で自由に意見交換をしています。英語をどんどん使って、国境を越えたコミュニティーに参加してみてください。

私は写真撮影が趣味です。写真を学び始めた頃は、日本語のマニュアル等を読んで勉強をしました。日本語の方がてっとり早く頭に入るからです。基本を日本語で理解した後は、英語の書籍を購入したりオンラインコースを英語で受講して、英語でも技術的な写真の話ができるようにマスターしました。現在では、英語で検索したほうが情報量が圧倒的に多いので、80%は英語を使って情報収集をし、アウトプットもしています。私が運営している写真のブログサイトでは、英語と日本語両方で書くようにしています。

好きなことをしながら英語を磨く。勉強に取り組む姿勢ではなく、趣味を楽しむために英語を使う。

確かに、英語で恋愛をしたら、英語学習者としては最強のモチベーションになるかもしれません。でも、あなたがエネルギーを注いでいる何かがあれば、それをとっかかりとして、自然に英語を吸収していくことができるはずです。

恋愛に年齢も経験も関係ありません。英語習得も一緒なのではないか、と私は思います。

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