元留学カウンセラーがこっそり教える業界の裏

留学エージェントは、留学やワーキングホリデーなどで渡航される方の準備のお手伝いと手続きを代行する会社です。海外留学に興味のある方なら一度は問い合わせをしたことがあるかもしれません。

私は東京で留学カウンセラーをした経験があります。そこで留学を希望するたくさんの方にお会いし、アドバイスをしてきました。

留学形体はもちろんのこと、皆さんいろいろな夢や希望をもっていらっしゃいました。具体的な語学学校について話を聞いてくる人もいれば、漠然としたイメージしかもたれていない生徒さんもいらっしゃいました。

語学向上のために留学をしたい、外国で生活してみたいというのが、大半の方の目的でした。

留学エージェントは、申込者の手続き料、斡旋する学校からのコミッション、保険や携帯電話手続を契約した際に発生するコミッションなどから収入を得ています。

学校の入学費や授業料は、直接手続きをしてもほとんどの場合同一です。よって、紹介料として学校から受領するコミッションが収益の大半を占めています。

カウンセラーは留学希望者と直接話をして入学を促してくれるので、学校側としても相当のメリットとなるのです。

留学エージェントに不満を持つ方の多くは、その点を理解していません。無利益団体やNGOのような団体だと思っている方は大きな誤解をしています。

しかし、エージェントはあらゆる情報と現地情報を有しているので、それを利用しない手はないと思います。

留学エージェントを利用する場合、下記の点に注意ください

コミッションのパーセンテージによって、勧める学校に偏りがある

学校が留学エージェントに支払うコミッション料は、授業料の5%から25%と幅広く設定されています。よって、コミッション率が高い学校を優先的に紹介する傾向があります。

セールスが強い学校をすすめる傾向がある

セー ルスの押しが強い語学学校には、留学エージェントも影響を受けるものです。日本に事務所を構える学校もあれば、毎年欠かさずミーティングに訪れる現地校ス タッフもいます。細かなサポートを受ければ留学エージェント側としても手続きがし易いので、どうしてもひいきにしてしまう傾向があります。

現地アドバイザーの有無によって紹介エリアが偏る

留 学エージェントのなかには、現地に住む日本人と契約して、アドバイザーとして生徒さんの現地サポートをしてもらっているところがあります。何か問題があっ た時、日本人が日本語で対応してくれるため、留学エージェントとしても安心な面があります。英語力が初級レベルの人には、積極的に日本人アドバイザーがい る都市の学校を勧める傾向があります。

保険やその他プラスαの契約をすすめる

留学手続きの他に、海外旅行傷害保険や海外携帯電話などプラスの契約もすすめてくると思います。そういったプラスの手続き関係からも新規加入者のコミッションを受けています。

円が強い国の学校をすすめる傾向がある

契 約時に支払う手続き料や授業料は円で受け取りますので、後ほど海外為替に換算して現地学校に支払います。ここで為替のマージン、支払うタイミングを見計 らって利益を得ています。円安傾向になればエージェントは損失を負いますが、円高になれば利益が大きくなりますので、紹介する学校の国の為替もしっかり チェックしています。

他のサービス業と同様に、どこかで利益を上げなければ会社は成立しません。それを知っていれば、有益なサービスを提供してもらえると思います。

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