【英会話が苦手な人へ】英語がうまく話せない5つの理由
英語熱がますます高くなる日本。日常生活で英語を見聞きする機会が増え、本屋に行けば英語のフレーズ集やTOIEC関連の書籍が山積みされています。従来の英会話教室に加えて、オンライン英会話も主流化しつつあります。英語にかけるお金の投資率だって他国と比べてとても高いのに、未だに会話力が伸びないと悩んでいる人が多いのはどうしてなのでしょうか。
私は現在ドイツに住んでいて、非英語圏から移住した知り合いも多くいますが、文法ができないという人はいても、英会話に悩む人にあまり会ったことがありません。
どうして日本では英会話を苦手と感じる人が多いのか。今回は、その理由について考えてみました。
1. 会話を「練習」していない
シンプルですが、英会話が上達しない最大の理由は、単に会話を練習する時間が足りていないからだと思います。週に一度英会話教室に通っても、練習時間としては正直言って短すぎます。
会話力をつけるには、とにかく何度も間違えたりしながら繰り返し練習するしかありません。ネイティブスピーカーじゃなくてもいいんです。英語を繰り返しアウトプットし、フィードバックする練習をすることが大切です。
また、マイペースでできる読み書きとは異なり、会話においてはスピードが要求されます。表現のレパートリーが頭の引き出しにたくさん入っていて、そこから適切なフレーズがポンポン飛び出してこなければなりません。どちらかと言えば、英会話は「学ぶ」より「慣れる」ための練習をする姿勢で取り組むといいのではないかと思います。
2. 会話特有の表現やノンバーバルコミュニケーションに慣れていない
会話で頻出するフレーズは、ライティングで使われるものとは異なります。語彙はそれほど難しくなくても、会話特有の短縮化された言い回しやスラングが多いので、慣れていないと難しく感じられます。
読み書きと異なるもう1つの要素は「ノンバーバルコミュニケーション」です。会話では、顔の表情、声のトーンやイントネーション、その場の状況など、言葉以外に発せられるシグナルが重要なメッセージを発信します。その意味合いを受け取ることができないと、言葉の意味が分かっていても何となくずれたコミュニケーションをしてしまうことになります。
3. 話し続けることができない
短い文章をつなげるだけでもいいので、話し続けるスキルが大切です。私たちが中高で習う英文法や語彙だけでも多くのことが表現できますが、それをどう応用して文章を作っていくかの訓練が足りていません。
何かトピックを決めて、それを自分の言葉で説明する練習をしてみてください。会話中に言葉に詰まったら、話のアングルを変えたり新しい話題を振ってみる。実践では文章を組み立てている時間はありません。自分の限られた語彙力を補うのは、柔軟な考え方です。
4. 社交的に動いていない
スピーキングを上達させるには「社交性」が最も大切な要素かもしれません。英語が使える場所に出かけて、いろんなタイプの人たちと会話をしてみることが一番効果的です。相手が使う英語表現や言葉の選び方を「盗み」、積極的に応用して自分に取り込みましょう。1人机に向かって英語フレーズを学んでも、使わなければ自分の言葉として定着しません。
趣味を楽しみながら英語に触れられるミートアップやイベントなどに、積極的に参加してみることをおすすめします。
5. 気が合わない人と無理に話そうとしている
これは上記のポイントと相反することかもしれませんが、お互いに興味が持てない人同士が英語で会話しても苦痛でしかありません。共通の話題があって面白い話ができる人との会話には、自然と引き込まれるものです。話が盛り上がらないのを語学力のせいにする人がいますが、もしかしたらそれ以前の問題かもしれません。相手が聞く気をもってくれなければ、会話のキャッチボールはできません。
まとめ
英語圏に何年住んだとしても、現地の人たちと実際に会話をしていなければ上達しません。逆に言えば、非英語圏である日本にいたとしても、使うチャンスをしっかり作っている人の英語力は確実に伸びています。実践力と発信力が必要な会話は、自分のペースでできる読み書きとは取り組むスキルが異なりますので、ぜひいろんな人といろんな会話をして、スキルアップを目指してください。
Photo by Slava Bowman, rawpixel & Christin Hume on Unsplash
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